硝子体内注射

【硝子体内注射のご案内】

加齢黄斑変性や黄斑浮腫等の黄斑疾患に対する治療です。
抗VEGF抗体と呼ばれる薬剤を結膜(白目の部分)から硝子体腔に注射し、加齢黄斑変性症や黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症等の原因となる新生血管を退縮させる治療です。
症状の改善の度合いによって1回~複数回行われます。
注射は、点眼麻酔と洗顔を行い、白目から硝子体腔に直接注射を行います。
完全予約制となります。
緊急の場合を除き、精密検査・診察を行い、後日予約の上で実施となります。


【硝子体内注射 Q&A】

Q:硝子体内注射にはどのくらい時間がかかりますか?
A:受付から1時間程度かかります。お会計後すぐに御帰宅可能です。
 視力・眼圧→注射する方の眼を散瞳(30分~40分)→診察→眼の周りや眼球を消毒→注射→軟膏→眼帯→会計 という流れです。
 注射自体は1~2分くらいで終了します。

Q:麻酔はしますか?
A:点眼の麻酔(ベノキシール)を注射する側の眼にします。
 麻酔の効果は大体10分~15分くらいと言われています。

Q:痛みはありますか?
A:麻酔もしますので、痛みはほとんどありません。
 人によっては針が入る感覚は感じることがあるかもしれません。

Q:注射をした日は入浴や洗顔・洗髪はできますか?
A:眼帯をしているので入浴や洗顔・洗髪は基本的には不可としております。
 注射前に済ませてきてください。
 但し、濡れないようにすれば首から下のシャワーは構いません。
 洗顔に関しては、濡れタオルで眼の周りを避けて拭く程度は構いませんが、雑菌が入らないように気を付ける必要があります。

Q:当日、お化粧はしても大丈夫ですか?
A:当日は洗顔も不可となりますし、万が一、眼内にお化粧が入ると炎症も起きやすくなりますので、控えた方が良いでしょう。

Q:当日、安静が必要ですか?
A:普通の生活で構いませんが、眼帯もしていますので、自転車での帰宅等は控えてください。
 翌朝、必ず診察が必要となります。その時に問題がなければ眼帯も取れます。

Q:何回注射するのですか? 1回で終わりですか?
A:症状の程度によって異なりますが、その後 2か月、3か月おきに1回ほどのペースで再注射となることが多いです。

Q:注射前後に気を付けなければならないことはありますか?
A:注射をする日の3日前から抗菌剤点眼薬を1日4回(朝・昼・夜・寝る前)に点眼する必要があります。
 注射をした日の翌日から1週間も同様です。
 また、注射をした翌朝に必ず受診して状態を確認する必要があります。

Q:注射は眼のどのあたりに注射をするのですか?
A:白目の部分に注射針をさします。

Q:副作用はありますか?
A:注射後に霧がかかったような見え方が一時的に表れる事がありますが、ほとんどの場合、無治療で軽快しますのでご安心ください。
 細菌が眼に入りますと強い炎症が起こることがありますので抗菌剤の点眼等は必ず医師の指示に従うようにしてください。

Q:どのような疾患の時に硝子体注射が必要となりますか?
A:加齢黄斑変性をはじめ、様々な黄斑疾患に対しての治療となります。
 適応/適応外は一度、診察を受けていただいてからの判断となります。
 少しでも異常、不安な点がありましたらまずは受診ください。

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